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思いやりの心を育てること 

しつけ

人の気持ちがわかる人間に育ってほしいと思ってきましたが、その心は自然には育たないということを実感し、

最近、心を育てること、思いやりの心を育てることについて、考えることが増えてきました。

なので、子どもの思いやりの心を育てることについて、考えてきたことを少し書いておきたいと思います。

今、大人でさえ自己中心的になり、思いやりの心を忘れてしまっている状況です。

だけどその忘れていたことが、子育てにも忘れていた視点だったとふと気づき、反省したことがあります。

「相手の気持ちを考えなさい」と言ってこなかったということです。

また、今まで様々な本を読んできた中で、子どもは10歳までは自己中心的な気持ちが強く、相手を思いやる気持ちは自然には持てないということが書いてあることがあり、当初は衝撃を受けたことがありますが、実際子育てをしてきて、その意見に納得できるようになってきています。

思いやりの心は、もともとの持って生まれた性質や、あるいは家庭の普段の生活の中からでも多少は育つかもしれませんが、自発的には育たないと感じます。

だから、10歳までに、思いやりの心について、その都度一つ一つ教えてやることが必要なのだと思います。

当たり前のことですが、

相手の立場になって思いやることの大切さ、

こう言ったら相手はどんな気持ちになるのだろうと想像力を働かせること、

困っているお友達がいてたら、「大丈夫?」と声をかけてあげること、

勝ったということは、負けた人がいてるということに思いをはせること、

このような相手の気持ちを考えることについて、親からのメッセージがあってはじめて、子どもの思いやりの心は育っていくのだと感じます。

当たり前のことすぎて、あえて言葉にしてこなかったことを今少し反省しています。

外山滋比古氏の著書に「心の道」について書かれていましたのでご紹介します。

「心の道」

子どもはともすれば、自分中心で、まわりの人のことを考えません。他人の迷惑になるようなことはしないようしつけます。たとえば、人中で大声を出してわめくようなことがあったら、静かにしないと、ほかの人にうるさいと思われる、いけないことだと教えます。一度だけでは改まらないでしょうから、何度でも注意します。すると、わけもなく大声を上げるのはよくないこと、ほかの人の迷惑になるのはいけないということが感覚として、心でわかるようになります。

乱暴なことをしてはいけない。弱いものをいじめてはいけない、ほかの人にやさしい気持ちを持つ、というような人の道も、折にふれて教え、くりかえして、習慣化します。よい心がそれだけ大きくなります。

「子育てのヒント」外山滋比古著より引用

心というものは直接教えることはできないので、良い習慣をつけてやり、心で分かるようになるまで、何度でも注意するとおっしゃっています。

本当にそうだと思います。

子どもの心を育てることは、その習慣を何度も繰り返し伝えていくことだと思います。

親がやさしさを与えたらやさしさがひとつ育ち

親が思いやりを与えたら思いやりがひとつ育ち

親がかなしみを見せたらかなしみがひとつ育ち

親が勇気を見せたら勇気がひとつ育ち

親が正しさを貫いたら正しさがひとつ育ち

そういう一つ一つの繰り返しが子どもの心を育てていくのだと思います。

10歳までに親が繰り返し言ってきかせて思いやりの心を育てることが、

10歳以降の人格的成長に大きく影響してくると思います。

自分のことだけを優先するのではなく、人の気持ちの分かる人物に成長してほしい、

そのために、子どものころに「思いやりの心」を育てることの大切さを実感している今日この頃です。